1.食生活
1.食生活-①
脂質は活動するためのエネルギー源や細胞膜の構成材料、そして血液の成分となって、ステロイドホルモンを合成する大変に必要なものです。
脂質はホルモンや胆汁の材料となり、ビタミンA、D、Eなどの円滑な吸収にも不可欠な栄養素です。
脂質には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸がありますが、飽和脂肪酸は動物性脂肪に多く含まれコレステロールを増やし、血液の粘度を高める作用があります。
植物性脂肪に多い不飽和脂肪酸は、コレステロールを減らし、血液をサラサラにする作用があります。
現代人は動物性脂肪の取り過ぎで飽和脂肪酸を多く摂っていて、生活習慣病や肥満の弊害が出ています。
魚介類や植物からの不飽和脂肪酸が生活習慣病の予防、改善に働きます。
1.食生活-②
肥満が即、脂漏性脱毛症になる訳ではありませんが、脂質は何から摂るかで健康が大きく左右されます。動物性脂肪(飽和脂肪酸)の脂質の取り過ぎは成人病の原因になり、心臓病や脳卒中の原因になる恐れがあります。
更に、薄毛や脱毛の要因になることが考えられます。
飽和脂肪酸は獣鳥肉類に多く含まれ、n-6系多価不飽和脂肪酸は大豆油、米油に、n-3系多価不飽和脂肪酸はしそ油、魚油に、コレステロールは、鶏卵、魚卵、肝臓などに多く含まれています。
飽和脂肪酸は獣鳥肉類に多く含まれると言いましたが、肉類の中でも牛脂は育毛上からは摂らないほうが良いと思います。
牛脂の融点は40~50度、豚脂は32度程度と言われていますが、男性型の薄毛や若脱毛した方の食生活をは、牛肉が大好きで、またそういう人に限って野菜や魚嫌いでした。
データーとして、牛肉や牛製品をたくさん食べさせて、脱毛するかといった研究結果ではありませんから断定的なことは言えませんが、遺伝的に若ハゲになる遺伝子や、脂漏性体質を持っている人が牛脂を摂取していると、脱毛する遺伝子にスイッチが入るのではないかと考えています。
ですから牛肉や牛脂、牛製品をいつも摂っている人が全て若ハゲになるかということはありません。
しかし、いずれにしましても、健康上からも獣肉類の飽和脂肪酸の摂りすぎは絶対に良くありません。飽和脂肪酸を摂ったら不飽和脂肪酸(特にαリノレン酸)をその時に、飽和脂肪酸の量より多く摂りことが必要です。
育毛のことを考えるならば飽和脂肪酸の摂取は控えましょう。
脂質の食事摂取基準は、総エネルギーに対して男女の関係なく20%~25%未満となっています。
1.食生活-③
肥満を防ぐ食べ方
- ○味を楽しむ
- ○食物繊維(玄米や野菜などを)上手に摂る(野菜は1日400g摂取)
- ○魚介類と野菜を中心の食生活にして、海藻類やきのこ類、そして酢の物や柑橘類を摂る
- ○発酵食品をよく食べる
- ○腹八分目にとどめる
- ○食材は大きめに調理
- ○牛肉や豚肉は食べない、牛脂やラード、マーガリンは絶対に使用しない。鶏肉はささみにする
- ○よく噛む(一口30回~40回)、食べ物の形が無くなるまで噛む、一口入れたら30秒間噛む、先の食べ物を飲み込んでから次のものを食べる、一口に入れる量を少なくする、スプーンを使う場合は小さなものを選ぶ
- 噛む習慣が身につくのは6ヶ月くらいかかるといいます。噛んで味を意識して食べることが大切」です。
- ○食べる順番を変える 食べる順番は、①野菜のおかず②魚介類、大豆製品など③最後に炭水化物、ご飯、麺類、パン類、芋類、かぼちゃなどの一部の野菜、果物など
また早食いで必要以上に食べて、夜遅い食事で脂肪を溜め込むことが肥満につながるといいます。
体内で時間を刻む遺伝子「BMAL1」がつくるタンパク質が脂肪組織の中にあり、夜間に活発に働くと日本大学の榛場繁紀准教授はマウスの実験でいいます。
「BMAL1」がつくるタンパク質は最も多い量の午前2時は、午後2時の20倍となり、昼間は脂肪を分解してエネルギーを作り出し、夜は逆にエネルギーを脂肪として溜め込む、ですから夕食は午後8時までに取るのが良いといいます。 - ○炭酸清涼飲料水、合成甘味料(人工甘味料)は絶対に飲まないこと、砂糖も極力控える
1.食生活-④
油脂
油脂摂取量と生活習慣病の増加が関係の深いことは常識ですが、癌においても中性脂肪摂取量と死亡率の間に相関関係があり、その因果関係は動物実験でされているそうです。
1986年医学雑誌「cancer」に掲載されたキャロル博士の報告によれば、脂肪摂取量の多い国では乳癌の死亡率が高く、大腸癌や肺癌でも同様の結果が報告されています。
油脂類は大きく4つに分けると・・・
①飽和脂肪酸および一価脂肪酸系
動物の肉、乳製品、パーム油、ヤシ油など。
②リノール酸系
コーン、ひまわり、紅花、ゴマ油など。
リノール酸系もαリノレン酸系と同じ、多価不飽和脂肪酸で必須脂肪酸なので体に良いと思われがちですが、しかしリノール酸の必須量は60kgの体重で1~2g/日。普通の食事の白米で2.5杯、パンなら2枚で摂取できますからこれで十分足りています。
現在の日本人の問題は摂取過多で、このリノール酸により体内で作られるアラキドン酸は体内で炎症を誘発し、血栓を作りやすくします。
また血管を収縮させる作用もありますから更に血液を詰まりやすくして、体内でアレルギーの原因となるロイコトルエンをも作り出します。
リノール酸過多は炎症、血栓作用、血管収縮作用、アレルギーを引き起こしやすい油と言われます。ですからαリノレン酸を、リノール酸よりもバランス的にも多く摂る必要があります。
③αリノレン酸系
魚を中心に貝類、海藻、シソの実、くるみ、緑野菜などに多い。
④人工油トランス脂肪酸(最も危険な油脂)
マーガリン、植物油、ショートニング、ファストスプレットなどの名前に変わったりしています。コーヒーに使用するカップ型のミルク「コーヒーフレッシュ」、その他「植物性油脂」「食品精製加工油脂」などと書かれているドレッシングにも使用されています。
お菓子や加工食品油の多くにもトランス脂肪酸は使用されています。
トランス脂肪酸とは一言で言えば自然界に存在しない人工的に作られた不自然な油です。
作り方は120度の植物油にニッケルや銅を触媒にして水素を人工的に添加させます。それにより固まらず、腐りにくくなったものがトランス脂肪酸です。
この油で揚げたものは参加しにくいため食品業界にとっては非常に便利な油です。逆に私たちの体にとっては大きな負担となります。
まず人口物質であるため、体内での分解に対して困難を極め、その結果大量のビタミン、ミネラルを消費してしまいます。
さらに代謝がうまくいかないため、それが蓄積され肥満の原因となります。
そして、更なる問題が「細胞膜形成不全」といわれるものです。
人間は60兆個の細胞で出来ています。その細胞一つひとつは「細胞膜」という壁で守られ、必要な栄養素を取り込み、不要物質を排泄することで細胞を最高の状態にします。
この「細胞膜」の材料は脂質、つまり油です。良い油を摂取していれば、細胞膜の状態は安定し、細胞も活性化します。
しかしここで偽りの脂質であるトランス脂肪酸を大量に摂取しますと、細胞膜がトランス脂肪酸で作られてしまいます。そうしますと、細胞膜は不自然な形となり、必要な成分は流れ出し、不必要なものは排泄できない状態に陥ります。
また防御機能としても役割が果たせないため、ウィルスなどから細胞を守ることが出来なくなり簡単に感染してしまいます。
更に、トランス脂肪酸で作られた細胞は非常にいびつな形をしているために、異型細胞となりやすく、そこから癌化していく危険がとても高といいます。
もう一つ、トランス脂肪酸の問題は室温で固まりやすいということです。36度の体温ぐらいではうまく溶けませんから、血液がドロドロになってしまい、脳梗塞、心筋梗塞のリスクとなります。
まだあります。脳細胞の60%が脂質(油)であることを考えるなら、この脂質がトランス脂肪酸に置き換えられた場合、子供の精神疾患や高齢者の痴呆症など様々な問題が生ずる可能性も否定できないといいます。兎に角、非常に危険な油です。
以上の油脂類の中で、唯一体に良く、育毛上からもお薦めできるのは必須脂肪酸としては、αリノレン酸系です。αリノレン酸系の魚介類、海藻、シソの実、くるみ、緑野菜を食べましょう。
1.食生活-⑤
脂質異常症(旧:高脂血症)
血液中の中性脂肪やコレステロールが異常値を示す疾患。先天的な家族性のもののほか、糖尿病や肝・腎・甲状腺の疾患に合併しても発症する。動脈硬化・黄色腫などを起こす。
血液中の脂質成分が過剰になった状態ですが、脂質の主なものはコレステロールと中性脂肪です。どちらが多くなっても高脂血症です。コレステロールには悪玉LDLコレステロールと善玉HDLコレステロールがあります。
LDLコレステロールが高値のときには血管壁に沈着して動脈硬化を促進するので、悪玉コレステロールと呼ばれています。
逆に、HDLコレステロールは動脈硬化を抑制するので善玉コレステロールと呼ばれています。
コレステロールの高い人は、一日のコレステロール摂取量を300mg以下に抑える必要があり、卵黄一個にコレステロールが250mgも含まれていますから、控えめにしましよう。
脂肪分は一日の総エネルギー量の30%以下に抑え、脂肪分の内容は、飽和脂肪酸を3分の1以下に抑え、多価脂肪酸や一価の不飽和脂肪酸のオリーブ油をできるだけ多くすると良いといわれています。
中性脂肪は脂肪組織で蓄えられ、必要に応じてエネルギー源として利用されますが、過剰に蓄えられると肥満になります。
脂質異常症は加齢で起きたりしますが、食生活の不摂生や運動不足などの生活習慣が悪くなっても起こってきます。男性では40歳以降、女性では閉経後の女性ホルモンの欠落が大きく影響するといわれています。
ほかにも遺伝性の家族性のものや、病気が元で起こる二次性のものがあるとしています。
食生活が最も大切で、バターやラードなどの動物性脂肪の摂取を止め、コレステロールの多い卵などは控えて、αリノレン酸系の油や、鰯や秋刀魚などの魚油を多く摂ることが必要です。
*意外に気にしていない危険な油脂に、酸化した油があります。市販のポテトチップスや油で揚げた即席麺(カップラーメン・カップ焼きそば]、駄菓子類、天麩羅を使用して酸化したものなどがそうです。これらの摂取は細胞膜を傷つけ体に大きなダメージを与えます。
*硬化油も大変な危険な油です。日本の板チョコなどのチョコレートを固めるために使用していますが、血液をドロドロにして血流れを大変に悪くするものです。
1.食生活-⑥
脂漏性湿疹
えんどう豆大からそら豆大の、わりあい境界がはっきりした紅色発疹で、黄色みを帯びるとともに、表面は粉を振り掛けたようになります。
痒みがありますが、それほど強くありません。脂漏部位といって、顔、頭、わきの下、外陰部などの脂肪が多量に分泌される場所に出来る湿疹です。
原因は、脂漏性体質の上に、でん風菌というカビの一種が増えるためといわれています。
幼児にも起こりますが、2~3ヵ月目に全身に広がって皮膚が赤くなり、大きな葉状の落屑を見ることがあります。
脂肪分の多い食生活で、飽和脂肪酸および一価脂肪酸系の動物の肉(牛肉・豚肉など)、乳製品を良く食べているとなる恐れがあると思います。
脂漏性湿疹が出来るということは、頭部常在菌の正常な状態が崩れカビ菌や細菌に冒されていることです。
このカビ菌や細菌が、毛穴から毛根の中へ入り込むと、孟母細胞にダメージを与えることから脱毛につながる恐れがあると思われます。
この脂漏性湿疹が悪化して、脂質異常により多くの場合、脂漏製脱毛に移行するものと思われます。
牛乳や乳製品などをよく食べていると小腸に未消化の乳糖がたまり、それが腸内の悪玉菌を増やし、皮膚の生理機能を落としているとも言われます。
1.食生活-⑦
食品添加物-①
食品添加物の中でも亜硝酸塩(Na)(ナトリウム)はタラコや明太子イクラ、筋子などに使用されていますが、これは赤血球の鉄分が酸化により黒ずむのを防ぐ目的があるのですが、タラコやイクラ、筋子などにはアミンという物質がたくさん含まれているので、これが亜硝酸塩と反応すると、発ガン物質のニトロソアミンができる可能性があります。
さらに、亜硝酸塩は体内に入ると血液中の赤血球の鉄分を破壊します。そのため血液の鉄分が不足して体に十分な酸素を運ぶことができなくなる大変に危険なものです。
そのため食品添加物として使用するには使用量が厳しく決められてはいると言うものの、赤黒く変色するのを抑えるだけの目的で、亜硝酸塩を使用するのは良くありません。
まぐろの赤身などはすぐに赤黒くなるので、スーパーなどで販売するときに、使用基準を無視して使われ問題が発覚したことがありましたが、今でも発色剤の名目で明太子やイクラ、筋子などに使用されている場合があります。
血液にダメージを与え細胞を破壊する、この恐ろしい亜硝酸塩は使用基準があるものの、あくまでも大人を基準にしたもので、これぐらいならばたぶん大丈夫だろうとか、たくさん食べることや毎日食べることまで想定していません。
ましてや成長途中の子供には、どれほど危険なものか十分な検証はされていません。
赤血球が破壊されれば体温は維持されません。細胞も大きなダメージを受け、そしてそれがいつまで続いて、体からいつ排泄されるのかも検証されていません。
日本人の癌の発生率の高さをみれば、いかにこうしたものが強く影響しているかが分かります。自分の健康は自分自身で守りましょう。
海外では、亜硝酸塩によるブルーべビーといって、死亡したこともあったそうです。
食材を買うときは裏のラベルの食品添加物名を確認して、使用していないものを購入しましょう。
食品添加物-②
日本は食品添加物摂取量が世界一です。これには防腐、漂白、着色、発酵に使用されていて、2010年3月の時点で合成添加物392、天然添加物418あります。
天然ものでも危険です。例えばコチニール色素は南米のカイガラムシ科エンジ虫を乾燥抽出する天然色素ですが、この色素3%混ぜた餌を食べたラットは13週間後にコレステロール、中性脂肪が優位に上昇し、動脈硬化が悪化するというデーターがあるそうです。
また、クチナシ色素の黄色を食べたラットでは下痢や関節出血が認められているとのこと。天然添加物でも安心は出来ません。
日本の厚生労働省が認めている811の添加物の摂取量は、一日平均11g、年間平均4kg近くも摂取しているようです。
添加物の安全性は、現在ネズミを使い、個々に実験をしていき、動物実験で得られた最大無毒性量、つまり有害影響が起こらないぎりぎりの量に、安全係数100分の1を掛けて得た値を、安全量とみなして決定されています。
これは理論上、人間が一生食べても問題のない量と考えられています。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。これらはあくまでも個々によるもので多種類摂取量に伴う実験なく、これらが混ざったときの危険性は考慮されていません。
ネズミを使った多種類の摂取実験で、赤色2号、合成甘味料シクラメート、乳化剤のトウィーン60を3つ同時に与えたところ2週間後に死んでしまったそうです。
添加物の害
①タール系色素=合成着色料 現在、赤色2、3、40、102、104、105、106号。青色1、2号。黄色4、5号。緑3号の12種類が認められています。
このタール系色素の材料は石油です。これにアニリンという有機溶媒を利用して作られます。このアニリンは染毛剤にも含まれています。アニリン誘導体により目眩、頭痛、難聴などを引き起こす危険性があるのではといわれています。髪を染めることも危険があります。
タール色素の赤色102、106号は、青色1号はアレルギー、変異原性、発雁性。黄色4、5号は変異原性、発癌性、精神疾患のリスクがあるとされています。
北欧ではアレルギーの問題などでタール系色素の使用が禁止されています。
②安息香酸塩は合成保存料です。強力な制菌、殺菌作用を持っているため多用されています。イギリスでは、注意欠陥、多動障害の危険因子との勧告や、安息香酸とアスコルビン酸が共存する場合に生成される微量のベンゼンが、各種の癌や骨髄性白血病のリスクを高めると指摘しています。
③酸化防止剤BHA、BHT
1982年に「ラット200匹に2年間、許容範囲でBHAを与えたところ、そのうち30%が胃癌になった」という記事が出て規制するようになったが、パーム油だけはBHAが許可されたそうです。
BHAが入ったパーム油もトランス脂肪酸も、表示としては「植物油」となっています。
こうした危険な油は絶対に使用せず、摂取しないようにしましょう。
2.嗜好品
女性は甘いものが昔から大好きですが、最近は若い男性も女性の影響かケーキを好んで食べるようです。
洋菓子は和菓子よりカロリーが高く牛乳やバターを使用する分、脂肪分も多くなります。
フレンチに比べイタリアンの方が魚介類オリーブ油を使用するので体に良いということや料金も安くすむので、最近はフレンチをよく食べる人を見かけなくなりました。
ヘルシーを考えているかと思いきや、デザートにしっかりケーキを食べています。
甘味料-① 白砂糖
最近は、手作りのお菓子を子供たちや大人もほとんど食べていません。
私たちの子供の頃は、まだ製菓会社も大きくなく、少ない上に生活も大変でしたから、おやつと言えばサツマイモやスルメ等をあぶって齧ったり、とうもろこしや豆類を茹でたりしたものでした。
チョコレートやキャラメルなどは滅多に食べられません。ましてや洋菓子やケーキなどはそれこそクリスマスの時くらいでしか食べられませんでした。
お菓子などは駄菓子の醤油煎餅や飴玉でした。
兎に角甘いものはほとんど口にしなかったし、道路には一台もジュースボックスはなかったので、炭酸清涼飲料水は飲むことは滅多にありません。
大人は、お饅頭を時たま食べるくらいで、コンビニなどもありませんでしたから、子供たちも四六時中食べたいときに食べる環境ではありませんでした。
しかし、今となってはその環境のほうが健康面では良かったのです。というのは・・・
白砂糖が糖尿病や骨粗しょう症、虫歯などの原因になることは誰でも知っていますが、最近では精神疾患、アレルギー、腸管内のカビの増殖、癌などの病気の発症原因ではないかと考えられています。
人類は年間2kgの摂取量が、遺伝子レベルの処理能力といわれています。
最近の日本人の砂糖の摂取量は数十kgの摂取量になったといわれています。
甘味料-② 白砂糖
人間の歴史は飢餓との戦いであったため、食料不足による低血糖に対しては様々な対応能力を持っていますが、過食や今日のように砂糖の摂取を年間50kg~60kgもしていますから、体内で処理できるレベルをはるかに超えています。
砂糖の人間の処理能力は、年間2kgということを知らない人がほとんどだと思います。そしてその砂糖の摂取過剰がどのように体に影響を及ぼしているか、考えてもいないと思います。
塩分の摂りすぎは高血圧を招くし、腎臓に大きな負担をかけることは良く知っていますが、実は砂糖の過剰摂取を続けると精神異常を起こすという実験結果があるそうです。
白砂糖はサトウキビを圧縮して汁を絞り出し、それを煮詰めて結晶化し、更に遠心分離機にかけてシロップ成分を除去し洗浄して取り出したものです。
これからも分かるようにサトウキビの搾りかすのようなもので、栄養成分は含まれていません。
また、糖質代謝ではビタミンB1を大量に消費するためにビタミンB1不足に陥ります。
このビタミンB1は神経ビタミンと呼ばれるもので、これが欠乏しますと、無感動、錯乱、情緒不安定、疲れ、手足のしびれなどが起こります。
アメリカのメイヨー・クリニックのB1欠乏実験では、ビタミンB1欠損食を続けると全員に、興奮しやすい、うつ、喧嘩しやすい、わけもなく何か不幸が待っているという恐れなどの精神異常が現れたそうです。
4ヶ月後には、精神異常に加え、ひどい頭痛、嘔吐も起こり、それ以上の実験は危険ということで中止されました。
砂糖は癌のエサになるだけではありません。
砂糖による血糖値の上昇は、癌を増殖させてしまうといいます。砂糖を食べて血糖値が上がると膵臓からインスリンと同時にIGF・1(インスリン様成長因子)という物質も分泌されます。
実は、この物質に癌細胞を成長促進させる作用があるそうです。
砂糖以外でも、肉や牛乳など動物性タンパク質でもIGF・1(インスリン様成長因子)がアップすることがわかっています。
甘味料-③ 白砂糖
砂糖の過剰摂取は、免疫力を低下させてしまい免疫システムを混乱に陥れるといいます。
そのため風邪を引きやすくなりインフルエンザに掛かりやすくなります。また真菌症や癌を発症しやすくします。
米国ロマリンダダ大学フォウスト博士によると、通常14個の細菌を食べる能力を持つ白血球は、ドーナッツを1個食べると45分後には10個の細菌しか食べなくなるといいます。
更に、チョコレートシェイクでは2個にまで減少し、バナナ・スプリット(フルーツパフェのような食べ物)ではわずか1個しか殺せなくなるほど自己免疫力を落とすと、報告があるそうです。
日本大学薬理学博士の田村豊幸先生も、白血球の貪食能力と砂糖の関係を実験していますが、ドーナッツは同じ結果、アイスクリームで白血球の貪食能力は1個にまで減少し、炭酸清涼飲料水を飲むと白血球の貪食能力はなんと0、つまり全く処理できなくなったといいます。
炭酸清涼飲料水にはスティック砂糖10本分(30g)が入っていますから、この大量の砂糖が影響していると思われます。
甘味料-④砂糖の代替品=人工甘味料
スクラロール
1999年に承認された砂糖の600倍の甘みを持つ有機塩化化合物。体内での分解は非常に困難であり、大量のビタミン、ミネラルが消費される。また排泄困難に伴う人体蓄積が危惧されている。
ステビア
南アメリカ原産のキク科の多年草から取れる天然の甘味料。しかしステビアはペルーの先住民に避妊として使われていたという歴史があり、またEU、香港、シンガポールなどではオスの精巣に悪影響を与えるとして使用を認められていない。
アセスルファムK
体内で分解困難。犬に3%のアセスルファムKを含む餌を2年間与えたところ、肝機能障害、免疫力低下を認めたとの報告がある。
アスパラデーム
砂糖の200倍の甘みを持つ。アメリカでは不眠、頭痛、視力障害や脳腫瘍の可能性が指摘されている。また2005年イタリアの動物実験では白血病、リンパ腫などの危険も示唆された。
3.喫煙
「喫煙は百害あって一利なし」と言われますが、喫煙者の多くは自分が癌になる筈はないと信じています。また、癌で死ぬかもしれないと言われると、喫煙を止めるくらいなら死んだ方がいいとか、今更やめる気はないと突っぱねる人もいるようです。
しかし、”喫煙者が癌になると必ずと言っていいほど、禁煙します”。そして、食生活も肉食を止めて玄米菜食主義になり、有機野菜や健康によいものを極力選んで食べるようになります。しかし、癌になってからでは遅いのです。
喫煙は活性酸素を増やし、細胞組織を破壊します。
活性酸素はストレスからもできますが、たくさん出来た余分な活性酸素はやがて上皮細胞に行き、上皮細胞にダメージを与えるようになると言われます。
ストレスの多い人や喫煙者は、こうしたことから孟母細胞を破壊して、薄毛や脱毛原因になります。
また、タバコのタールが肺に付着して酸素が十二分に体内に取り込めなければ、細胞は活力をなくし低体温になり、虚弱体質になります。
免疫力の低下は、風邪を引きやすくインフルエンザに掛かりやすく、また真菌などに侵されやすく、癌にもなりやすい体質となります
自分が喫煙しなくても周囲で喫煙されても、副流煙として吸い込むことでも良くありません。
肥満や肉食の方は、喫煙による活性酸素が多く出来ることで顆粒球が細胞を攻撃して組織破壊を起こし、孟母細胞を破壊することが考えられます
4.冷え性
高齢になればほとんどの方の基礎体温が下がり、手足の冷えに悩まされます。
しかし、最近は小学生でも、体温が35度台ということも珍しくないと言われます。
低体温が続くと様々な体の不調を訴えるようになります。下痢になりやすいとか風邪を引きやすい、体がだるく元気が出ない。何もする気が起きない、夜中々寝付けない、朝から頭が重くスッキリ起きなれない、肩こりや腰痛が出てきたなど・・・
冷え性の方は実は内臓が冷えています。
そのためリンパ球の働きが悪く、免疫力が低下しています。お腹の周りには体の約60%のリンパ球があるといわれていますが、冷えはリンパ球の流れを大変に悪くします。脱毛症の体質改善には、この冷え症を治しましょう。
脂漏性体質の人は肉食の方が多く、野菜を食べない人がほとんどですが、ドロドロ血で血流の流れも悪くこれも冷え症体質の原因になります。
お腹に手を当ててみると冷たいと感じたら危険信号です。
5.寝具や帽子、かつら
脂漏性脱毛症の原因は、脂漏性体質の方に頭皮のお手入れ不足か頭皮のお手入れの仕方が間違っていて、脂漏性湿疹が出来て、それに真菌が感染増殖して、それが益々悪化して、脂漏性脱毛症に移行したものと考えています。
真菌症は重症の場合は「肺の中に真菌(カビ)が生えて、やがて呼吸困難となり死に至る」こともある、現代の医学では治癒が困難な病気の一つです。
病気をして体力が落ちたり、鎮痛剤や解熱剤の常用をしているとか、低体温の体質になっていたりすると、場合によっては真菌症になる恐れも考えられます。
免疫力が何らかの原因で低下をしますと、皮膚の生理機能が落ちて湿疹や細菌感染をしやすくなります。
白癬菌(水虫菌)は免疫力とは関係なく感染します。
真菌はカビ菌ですから、湿気や温度、そして餌となる皮脂や角質があると増殖します。寝具や帽子、かつらなどを不潔にしますと発生します。
カビ菌は一度発生すると、乾燥させたくらいでは死滅しませんので、湿気や温度があればすぐに増殖します。
「寝具(枕)や帽子、かつら」などは、出来れば一週間に一度の滅菌消毒を心がけるようにしましょう。
脂漏性体質が元々の原因ですから、根本的に直していくにはその体質を改善していくことが重要です。
6.病気
色んな感染症に罹り、重篤な病気になり長く臥せっていると、病気との闘いに体力を奪われて免疫力も著しく低下します。
免疫力の低下により皮膚の生理活性が衰えたり、体を清潔にすることが出来なかったりしますと、皮膚のトラブルが発生しやすくなります。
寝たきりになると、洗髪はおいそれとは出来ません。しかし頭皮は意外と汗をかき皮脂などで汚れています。
体を暖かいタオルで拭くことはしますが、頭皮も清潔にしましょう。
洗髪が出来ない時は、育毛ケア用ローションZを頭皮にかけて、頭皮を擦るように全体をブラッシングするとよいでしょう。そして、暖かいタオルで頭皮を拭くようにしましょう。
その後、もう一度毛ケア用ローションZを頭皮にかけます。
最後に、ワールドサイエンスの天然生薬配合の除菌消臭剤を頭皮全体に噴霧すると安心です。消臭効果もありますから汗や皮脂の匂いも気にならなくなります。
7.ストレス
強いストレスは活性酸素を多量につくり出すと言われます。活性酸素は免疫学では顆粒球とも呼ばれ、細菌などを殺す働きをしますが、大量に作られると上皮細胞に行き細胞にダメージを与えるといわれます。
怖い思いや極度の緊張が長く続きますと、交感神経がいつまでも働き毛細血管を収縮して血流を阻害し、体に大きなダメージを与える結果になります。
交感神経の緊張の多い生活を続けていますと、自律神経のバランスが壊れて食欲がなくなったり、肩や首が異常に凝ったり、手足が冷たくなり不眠症なども引き起こすようになります。冷え性、低体温の原因ともなる恐れがあります。
こうしたことから免疫力が低下して、頭部常在菌のバランスが崩れ脂漏性脱毛の原因となる恐れが出てきます。ストレスのない生活はありえませんが、少しでもストレスを解消していきましょう。
8.鎮痛剤や解熱剤
最近は自分で簡単に鎮痛剤や解熱剤、風邪薬などを買えるようになりました。
風邪かなと思ったら早めに薬を飲んだ方がよいと言う方もいます。
しかし、鎮痛剤や解熱剤、風邪薬などは体を冷やすものです。症状が好転しないと、医師の診察を受けないまま鎮痛剤や解熱剤、風邪薬を飲み続ける人がいます。
また、熱も出ないのに風邪薬を飲む方がいたりしますが、これは大変に危険なことです。
現代人は熱に弱いといいますか、熱を出すことを非常に怖がっている人が多く、すぐに解熱剤を飲みますが、熱をだしてウィルスや細菌を殺す免疫システムがあるのです。
熱を下げてしまうとリンパ球も働かず、かえって病原菌が増えてしまうことがあります。
低体温の人が多いことと、癌になる人が多いということは、体温が平熱でも35度台の方が多くなっていることと無縁ではないと思います。
鎮痛剤や解熱剤、風邪薬を安易の服用する前に医師の診察を受けましょう。
そして、自分で勝手に鎮痛剤や解熱剤、風邪薬を長期間服用しないようにしましょう。
肩こりや腰痛などで、痛み止めの経皮鎮痛消炎剤の外用薬も長期間の使用は控えましょう。
免疫力を著しく下げる元です。
9.住環境
9.住環境-①
通気性や日光が入らない住まいは、湿気が多くカビが生えやすいです。
特に最近の住まいは、日当たりが良くても高気密性住宅が多く、日本のような湿度の高いところは、いたる所にカビがすぐに生えます。
エアコンや換気扇などもカビることが多く、健康問題も発生します。
カビ菌を吸っていれば真菌症になる危険は、免疫力が低下している時、特に高くなることを知りましょう。
寝室を北側の部屋にしている方がいますが、冬は部屋が寒いのは当然ですが、結露も出来やすく換気に気をつけていても、窓枠などにカビが発生していることがあります。
寝具など、枕や敷き布団などをよく外干しをしていないと、内側がカビることがあります。
こうしたカビ菌は脂漏脱毛症の原因ともなる真菌を増殖しますので、室内の湿気の多い所の乾燥対策をしましよう。
9.住環境-②
寝室は眠るための部屋だから明るくないほうが良いと思う方がいます。
せっかくの東南向きの部屋に、朝日が入らないようにしっかり遮光カーテンを付けて暗くし、早起きが嫌で惰眠を貪って午前8時や9時に起きている人もいます。
もちろん夜勤の方は、日中遮光カーテンをしなければ眠れませんが、・・・
夜型生活をしていれば午前6時の起床は中々出来るものではありません。
しかし、午前6時ごろに起きることによって交感神経のスイッチを入れなければ、副交感神経からの切り替えが出来ないのです。
出来なければ、体温が上がってきません。そして朝食を食べることによって体温は36.5度になると言われています。
また日本の家は、照明は天井から、部屋全体を明るくしている家庭が多いですが、夜の明るい照明は交感神経が休まらず、そのためいつまで経っても副交感神経が働かず中々眠れません。
出来れば午後8時以降は、天井照明を止めてフロアースタンドにしましよう。
直接光が目に入らない間接照明にして、光度を落とす方法も良いかと思います。
体内リズムに沿った生活をしないと、免疫力低下は避けられず、成長ホルモンが十分に分泌されないので、孟母細胞も十分に働きません。毛量が少なくなり、髪が細くなって行きます。
10.遺伝
よく両親が薄毛や脱毛していると、子供は遺伝で同じように脱毛してしまうと言われますが、確かにそういう事も、特に父親やお祖父さん、また母方の祖父に脱毛している方がいると、子供も脱毛している場合が多く見受けられます。
しかし全部の人が遺伝で脱毛してしまうことはないと思います。
今盛んに遺伝子のゲノムが解析されていますが、何らかの事情で遺伝子が傷つき脱毛するという、脱毛遺伝子にスイッチが入ることが考えられますが、脂漏性脱毛症は脂漏性湿疹が悪化したものですから、遺伝はしません。
しかし、脂性体質は食生活の肉食中心といいますか、牛肉、牛脂や乳製品、豚肉やラードなどを好んで食べている食生活が大きく関係しています。
食生活は家族が同じものを食べていますから、肉食に偏った家庭は、家族性高脂血症という言葉があるくらい家族全員に症状が出ます。ここが脂漏性脱毛症の始まりと知りましょう。
特に子供の時より、こうした肉食中心の生活は癌体質となりますから、肉食をやめて魚介類と野菜など、和食を中心にしたものにしましよう。
11.間違った育毛処置
11.間違った育毛処置-①
脂漏性頭皮から脂漏性脱毛になるには、その前に脂漏性湿疹が頭皮に起きます。
その脂漏性湿疹が悪化して湿疹のところに真菌など(カビ菌)が増殖して毛穴から中に入り、孟母細胞にダメージを与えた結果、脂漏性脱毛症になると考えられます。
このことを正しく解明していないところや、この理論を知らないで育毛処置をするならば良い育毛結果は出ません。
良い結果を出すどころか益々悪化してしまう場合があります。
ほとんどのところは、脂漏性は頭皮の脂が毛穴をふさぐのが問題だとして、その皮脂を強アルカリ性のシャンプーや、角質を溶かす酵素パックやヘッドスパとか言って、訳の分からない皮脂分解剤を使用しています。
その結果、頭皮を乾燥から守る大切な皮脂を完全に除去してしまい、皮脂欠乏症の頭皮にしてしまい角質までも取ってしまいます。
角質は皮脂膜が無いと乾燥してしまい、頭皮を守る頭部常在菌の正常菌がなくなり細菌が異常繁殖します。その結果、痒みが起き、真菌類(カビ菌)が脂漏性脱毛や思わぬ脱毛症を引き起こす危険が起きます
11.間違った育毛処置-②
脱毛症は、どんな脱毛も抜け始めの初期に正しい育毛処置をすれば、脱毛の進行を止め、よほど悪性でない限り、ほとんどの場合3ヶ月~6ヶ月位で回復すると思います。
脱毛症を皮膚病と思っている方も多いと思いますが、多くの場合、私がここにアドバイスとして書いてきた、この育毛理論を読めば脱毛原因は一つではないことがご理解できたことと思います。
脱毛原因を正しく解明して、それを一つひとつ改善していくことで確かな育毛結果が出るものです。
育毛剤だけをつければすぐに発毛してくることはありません。
皮膚科では、脱毛症を皮膚病として治療をしようとしますが、食生活や環境、頭皮の手入れ、ストレスやその他の脱毛原因もあるのです。
これこそ回復に対して必要なことなのです。
西洋医学では全て皮膚に原因があり、皮膚病としての治療で副腎ステロイド剤が使用されます。ですから脱毛が治らず益々悪化していくことが多くあるようです。
確かに免疫力低下と他の原因が重なり、脱毛が始まるとき、真菌の原因がありますが抗真菌薬を使用し、副腎ステロイドを使用しても脱毛原因を取り去らなければ回復はしないのです。
そうこうしているうちに脱毛原因が複合的に増えていき、脱毛は進行するばかりです。正しい育毛処置をすればすぐに抜け毛の量が日に日に減っていくものです。その状況を自分でも確認していけば、そのケアの効果があるのか分かります。
テレビやチラシ、週刊誌などでそこの育毛剤をつければすぐに髪が生えてくるような宣伝をしていますが、脱毛原因は一人ひとり違いますから、同じ育毛剤やケアの仕方で良い結果が出る訳がありません。
テレビで宣伝しているからといって信頼できるものとは限りません。またチラシにすぐにも脱毛症が治ったように書いていますが、そんなものには惑わされることなく、正しい育毛理論を知り、そしてケアを実践してください。
11.間違った育毛処置-③
頭皮が脂性で洗髪してもすぐにベタつく感じになる方は、どうしても必要以上に頭皮を洗い過ぎてしまいます。皮脂分泌が盛んに多量に出ていると、洗髪回数を多くしなければ毛髪まで皮脂がたくさん付着してしまいます。
毛髪は皮脂を取ればボリューム感が出て、皮脂臭さも取れますから良いのですが、頭皮の皮脂を必要以上に取り過ぎることは頭皮の角質を傷つけ剥がしてしまうことがあります。
また、それにより角質が一時的にも乾燥して、細菌感染して頭部常在菌のバランスが崩れます。何度も洗いたくなるのは当然ですが、こうした時気をつけなければならないものがシャンプー剤です。
一般のシャンプー剤はもちろん汚れを落とす事を目的に造られています。日に何度とか、多くの時間をかけてしっかり洗うかということや、一人ひとりの頭皮の状態を考えては造られていません。ましてや脂性の人は皮脂をしっかり落としたいが為に、皮脂が落としやすい合成界面活性剤入りのシャンプー剤やアルカリ性の強いものを好むようです。
合成界面活性剤は食器を洗う台所洗剤の成分で、油汚れが落ちるといって盛んに宣伝をしているものです。しかし、この合成界面活性剤はあの生命力の強いゴキブリに、ほんの数的掛けるだけで殺すことが出来るものです。
人体に皮膚から浸透していけば細胞膜を溶かし、内臓を溶かす恐れもあるといわれています。
ネズミの背中に合成界面活性剤を塗るとそこだけ毛が抜けて、やがて内臓がダメージを受けた写真を以前見ました。
主婦湿疹の原因としては皆さん良くご存知のことと思います。ですからこの合成界面活性剤入りのシャンプー剤を使用していれば、孟母細胞が破壊されることは容易に考えられることです。
更に、もっと怖いことは一度これにより孟母細胞が破壊されると、二度と発毛しなくなるということです。孟母細胞が溶けて無くなってしまうということなのです。
11.間違った育毛処置-④
育毛・発毛サロンや、最近では理・美容室などでもヘッドスパとか育毛をしているようですが、脱毛原因は一人ひとり違いますし、皮膚の肌質もちがいますので、全て同じ処置を行うことは大変に大きなリスクを伴います。
絶対にやってはいけない危険な育毛・発毛処置として、「オゾンを脂性肌に掛けることや、頭部にヘルメット状のものを被せてその内側を真空のようにして頭皮の脂を吸い出す」というものです。これは頭部の周囲を圧迫して、逆に頭部への血流を妨げてしまいます。このようなことをしていると毎々脱毛は進行します。
更に高周波を頭皮に当てることもいけません。高周波は電子レンジのマイクロ波のことですが、チョット時間を長く照射すれば高い熱を発生させますから、孟母細胞を逆に破壊することが考えられます。
「オゾンは強い酸化力が出て、その強い殺菌力でウィルスや細菌を殺しますが、皮脂が多く出ている頭皮に掛けると、脂肪が酸化して過酸化脂質となります、」その上、角質を酸化させ皮膚の正常菌叢をこわします。
こうしたことは頭皮の正常な生理活性を妨げ、かえって脱毛症を悪化させるものです。
オゾンの照射は脂漏性湿疹の細菌を殺すためだけにすることは良いのですが、頭皮が正常な人や脂性肌の場合に、育毛処置として決して使用するものではありません。